音楽と美術のコラボレーション「美術館コンサート」
大田区立龍子記念館は、日本画壇の巨匠・川端龍子(1885-1966)が自身の発意と設計によってつくり上げた美術館です。「美術館コンサート」は、川端龍子の大画面の作品の前で、クラシックの生演奏を地域の方々に楽しんでもらおうと開催を企画してきました。第1回、第2回は2021年1月と5月に開催を試みましたが、新型コロナウィルス感染症の感染拡大により無観客開催を余儀なくされ、昨年、第3回目にして初めてお客様を前にしての開催となりました。今回の第4回目においては、参加者数の制限を緩和し、より多くの皆さまに参加していただけるよう準備しました。
今年は6月2日に「美術館コンサート」を開催しました
非常に多くの方にご応募いただき、およそ4倍の抽選倍率となってしまったことから、落選となった方もたくさんいらっしゃいます。そのため、この動画を通じて2023年6月2日に開催した地域連携企画「風薫る 美術館コンサート」での演奏を公開いたします
今回は6月6日に当館が開館60年を迎えることもあり、通常は弦楽四重奏で開催していたものを、五重奏で実施するスペシャルな企画となりました。舞台の背後には、日本画家・川端龍子の《真如親王》(1943年)を展示しています。真如親王がありがたい経典を求めて天竺への旅を続けるように、記念館も開館70年に向けて、地域に必要とされる美術館を目指しさらなる10年を積み重ねていきます。
この「風薫る 美術館コンサート」の様子をYouTubeにアップしました。音楽と美術のコラボレーションをどうぞお楽しみください。
企画:大森室内楽愛好会
大田区内の病院・福祉施設・教育関係施設等において、若手育成とともに良質の生演奏を提供するアウトリーチ活動を行っています。
地域連携企画「風薫る 美術館コンサート」
演奏:トリトン弦楽四重奏団
出演 第1ヴァイオリン:野村えり子
第2ヴァイオリン:高木祐子
ヴィオラ:高橋楓
チェロ:三木隆二郎
コントラバス:稲垣理有
会場:大田区立龍子記念館