「もしも」コンサート中に地震や火災が発生したら、あなたはどうする?
コンサート中に地震6強の地震と火災が発生することを想定し、コンサート来場者が避難訓練を体験する「アプリコ緊急避難コンサート2023」が10月24日(火)に開催されました。
アプリコ職員などの避難訓練研修兼ねたこのコンサートは今回で3回目。新型コロナウイルス感染症の影響もあり、参加者を募集しての開催は13年ぶりになります。
まず、実際に東京消防庁音楽隊の演奏を鑑賞します。
前半3曲が終わったところで、突然緊急地震速報が発報!参加者は避難誘導班から姿勢を低く、バックなどで頭を守るように指示を受け、その場で待機し、その後、避難誘導班の指示に従い屋外に避難しました。
姿勢を低くし、頭を守ります
避難誘導班の指示でホールの外に避難
今回は地震ののち、火災も発生するという設定だったので、避難誘導班が参加者に待機を呼び掛けた裏では、初期消火班が初期消化活動を、応急救護班は救護テントを開設するなど、避難時の手順の確認に努めました。
訓練終了後は会場に戻り、演奏とカラーガーズ隊のパフォーマンスを楽しみました。
震度6の揺れを起震車やVRで体験
その他にも、屋外での起震車体験や、防災に関する展示、揺れをVRで体験できるコーナーなどもありました。揺れを実際に体験した方からは、「地震の怖さを再確認し、パニックにならないように心がけたい」という声も聞こえました。
展示、体験コーナーの様子
蒲田消防署予防課長の講評
「昨年、首都直下地震などの被害想定が見直されました。被害想定や、初期消火方法など、被害を減らすための対策を再度確認してほしい。住民の力で、被害は1割程度に抑えることができると言われています。皆さんの力が必要です。ご協力をお願いします。」
冷静に行動することが大切
コンサート開始時は、いつ地震が起きるのか緊張して聞いていたのですが、いつしか東京消防庁音楽隊の演奏に聞き入っており、緊急地震速報の発報にはとても驚きました。
そのような中、大ホール職員の素早い指示で、すぐに外に飛び出すこともなく、落ち着いて安全確認が終わるまでその場で留まることができました。
パニックにならず、職員の指示に従い、冷静に行動することが大切なのだと、再確認することができる貴重な体験でした。