うのき水辺の楽校「子供スタッフ育成プログラム」では、年間を通じて多彩な活動を実施しています。
2026年度は全14回の活動を予定しており、多摩川をEボートで下る体験や野鳥観察会、活動の成果を発表する発表会など、自然をさまざまな角度から学ぶ機会が用意されています。
Eボート体験。ボートを漕いで、川の中から普段とは違った視点からの多摩川を楽しみます
秋と冬の野鳥観察会では、双眼鏡の使い方も学びます。日本野鳥の会の会から講師を招いてバードウォッチングを通して、自然観察の楽しさを学びます
また、年に数回開催される一般参加日には、子供スタッフが案内役を担当。一般の参加者にこれまで学んだことを自分の言葉で伝えることで理解を深め、自信を育むきっかけにもなっているそう。
こうした活動は地域のボランティアスタッフにより支えられています。
事務局長を務める牛島貞満さんは、教員として嶺町小学校に赴任した際に、立ち上げメンバーとして「うのき水辺の楽校」の運営に携わり、教員引退後も活動の中心を担っています。
「学校では勉強やスポーツが評価されることが多いですが、生き物が好きな子が認められたり、活躍できたりする場所も必要だと思うんです」と牛島さんは話します。
魚の名前をすぐに見分けたり、生態について詳しく説明したりする子供スタッフの姿は、大人も驚くほど。
年度末には1年間の成果を発表する「研修発表会」を実施します
「生き物が好き」という個性を思い切り発揮し、それを認められる経験は、こどもたちの成長の大きな原動力になっているようでした。
子供スタッフOGで高校2年生の則武喬子(のりたけきょうこ)さんは「活動を通して、生態系への関心を深めることができました。生物を学べる大学に進学したい」と話してくれました。水辺の楽校での経験は、こどもたちの興味や可能性を育むきっかけにもなっているようです。
うのき水辺の楽校
小学4年生から中学生までを対象に、年間を通じて多摩川の自然を学びながら活動する子供スタッフを募集しています(次回募集は2027年春)。
また、年に数回、一般参加も可能な自然観察会を開催しています。
〈2026年度の一般参加が可能な自然観察会〉
・9月6日(日)には、夏休み自由研究(中間)発表会
・9月23日(水・祝)※予備日27日(日) ガサガサ生き物調べ(川の生き物調べ)
・2027年2月14日(日) 冬の野鳥観察
・2027年3月7日(日) うのき水辺の楽校研修会発表会
詳しくは、公式ホームページをご覧ください。
https://sites.google.com/view/unoki-mizube
うのき水辺の楽校スタッフの皆さん
干潟の自然に触れる「羽田水辺の楽校」
大田区には、うのき水辺の楽校のほかに「羽田水辺の楽校」もあります。活動場所は羽田地区の大師橋干潟。東京湾に近く、海水と淡水が混ざり合う汽水域ならではの生き物や野鳥を観察できるのが特徴です。
活動の目標は、「裸足で遊べる干潟づくり」。
定例観察会では、展望台から多摩川を眺めた後に、干潟へ入って、カニや貝などの生き物を観察します。
干潟には、8種類以上のカニやシジミをはじめ、絶滅危惧種も含む驚くほどたくさんの生き物たちが暮らしています。観察会では「干潟マイスター養成講座」も実施しており、「干潟の泥にはまっても自分で脱出できる」「カニを見分けられる」などの課題を達成するごとにスタンプをもらえます
自然観察会の後には、「羽田ふるさと再生プロジェクト」として、干潟や河畔林の環境保全活動(ごみ拾い)も実施しています。台風の後には多くのプラスチックごみが流れ着くそう
観察会の活動は4月から10月まで月2回程度開催され、都度申し込みで一般参加も可能です。干潟ならではの自然環境に触れられる貴重な機会として、地域の外から多くの人たちが参加しています。
羽田水辺の楽校
どなたでも参加できる定例観察会と環境整備活動を行っています。
〈2026年度の定例観察会〉
4月〜10月前半の主に日曜、月2回程度
・9月13日(日)
・9月27日(日)
・10月10日(土)
〈2026年度の羽田ふるさと再生プロジェクト(ごみ拾いなどの活動)〉
4月〜10月前半は干潟観察会と同時開催。10月後半〜3月は主に日曜、月1回程度
・9月13日(日)
・9月27日(日)
・10月10日(土)
・11月8日(日)
・11月22日(日)
・12月13日(日)
・1月24日(日)
・2月21日(日)
・3月7日(日)
羽田水辺の楽校事務局 大田区本羽田3-29-10
詳しくは公式ホームページをご覧ください
川遊びを安全に楽しむために
川での活動は、水難事故などの危険も潜んでいることを忘れてはいけません。必ずライフジャケットを着用し、こどもだけで行動しないことが大切です。また、水位や流れは天候によって急に変化することがあるため、事前に気象情報を確認してから活動しましょう。
身近な場所にありながら、意外と知られていない多摩川の生態系。水辺の楽校には、スポット参加も可能な自然観察の機会がありますので、ぜひ参加してみてくださいね。
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