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【特集】地元で選んで、間違いなし!お土産選びは“大田のお土産100選”で

お土産選びは楽しい反面、「喜んでくれるかな?」と頭を悩ませる人も多いはず。
そんなお土産選びの悩みを解決してくれるのが「大田のお土産100選」です。

「大田のお土産100選」に選ばれた 品々は、「これこそ、大田土産だ!」と胸を張って自慢ができると、大田区と大田区産業振興協会が厳正な調査と審査によって、太鼓判を押した製品・商品(事業者)のこと。

今回は、そんな「大田のお土産100選」に選ばれたお土産の中から、大田区を愛するオーナーのエピソードが詰まった2品をピックアップしてご紹介します。

「大田のお土産100選」の魅力をぜひ感じてくださいね。

 

※掲載している情報は公開日時点のものであり、変更となる可能性があります。お出かけの際は事前にご確認ください。

「懐かしい日本の洋菓子」を求めて
マドレーヌ「少女と観覧車」

Pâtisserie Rouge Blanche



JR蒲田駅西口から徒歩3分にある「Pâtisserie Rouge Blanche(パティスリー ルージュブランシュ)」は、東京八重洲、横浜みなとみらいを経て、田園調布に店舗を構えて以来20年もの間、街の人々に愛されてきました。

そのお店が蒲田に移転したのは2017年のこと。オーナーシェフパティシエの若林 実さんが、生まれ故郷である蒲田で勝負することを決めたからです。 


オーナーシェフパティシエ 若林実さん

トリコロールの旗が目印のお店です。
地元に戻ってきた若林さんは「この街の看板になるような商品を作りたい」と思案。そこで子どもの頃に食べた、形の丸いマドレーヌに思い当たりました。

「修行中に赴いた本場フランスでは、マドレーヌといえば貝殻型です。貝殻型のマドレーヌはすでに販売していました。そこで今度は蒲田店の看板商品として、昔懐かしい丸型のマドレーヌを作るのもいいなと思ったんです」

若林さんは試行錯誤の末、脱脂粉乳とアーモンドプードルをブレンドし、ミルクの風味がしっかりと感じられる「記憶に残る懐かしい味」を再現しました。


少女の横顔がハートになったロゴマークは、この商品だけのオリジナル。ふんわりとやわらかい食感も魅力の「少女と観覧車」1箱5ケ入1,080円(税込)
ところで都内に唯一現存する屋上観覧車が、蒲田にあるのはご存知ですか? 1968年から「東急プラザ蒲田」の屋上にあり、当時から子どもたちにとっては憧れの場所でした。若林さんは新作のマドレーヌの丸い形が、憧れの観覧車を思い起こさせると感じました。

「当店の店名の『Rouge』はフランス語で赤、『Blanc』は白。赤と白を足すとピンクになります。 かわいらしいピンクをイメージした名前を持つこの店を少女に見立て、蒲田の古くからのランドマークであった屋上観覧車と組み合わせ『少女と観覧車』という商品名にしました 」

映画のタイトルのような商品名は、かつて映画の撮影所があったキネマの街・蒲田も意識したそうです。みんなが大好きな観覧車のように「地元に愛される銘菓になって欲しい」という願いも込められています。

パッケージとロゴマークのデザインは、地元の城南信用金庫の紹介により、お店の目の前にある東京工科大学に依頼し、デザイン学部の大学院生が手掛けました。こうして地元・蒲田への思いが詰まった新銘菓「少女と観覧車」が完成したのです。


お店のイメージカラーはピンク。スイーツの値札もピンクで揃えています。

イチゴのショートケーキは田園調布時代から人気No1。1ピース583円(税込)
ちなみに若林さんは、某コンビニスイーツの監修も任される凄腕パティシエ。ケーキ、焼菓子、ショコラのほか、夏場はかき氷などシーズンごとに商品が入れ替わるため、レパートリーは店頭商品だけでも60種類以上。「『こだわりの素材』って言うけど、料理人にしてみたら素材にこだわるのは当たり前だからね」と豪快に語ってくれました。味はもちろん、若林さんのお人柄もこのお店の魅力の1つかもしれません。


スイーツの種類が多いので、何度も訪れたくなります。
凄腕パティシエが考案した、懐かしくも新しいマドレーヌ「少女と観覧車」。
ぜひお土産にしてくださいね!

大田のお土産100選で「少女と観覧車」をチェック

平和島の人脈で製作が実現
町工場特注の金型で焼き上げる
「三日月あんぱん」

Crescent & Molly



京急線平和島駅を降りて旧東海道を、北に向かって歩くこと5分。平和の森公園の少し手前に、ヨーロッパの街角のような一画が現れます。

ここがベーカリー「Crescent & Molly(クレセント&モーリー)」です。「クレセントは三日月。モーリーはイギリスで最もポピュラーな犬の名前なので……、強いて訳すならポチかな?」とオーナーの濵 隆太郎さん。


オーナー 濵佳子さん(左)&隆太郎さん(右)ご夫妻



本格的なハードパンはもちろん、惣菜パンやサンドイッチが所狭しと並んでいます。
「大田のお土産100選」に選ばれた「三日月あんぱん」は、本格和菓子職人が作るあんこを詰め込んだ重厚さが特徴の看板商品です。

濵さんのおじいさんは「昇月堂」という和菓子屋を都内で営んでいましたが、廃業することに。そこで濵さんは、その店と自分の店の名に共通している「月」にちなみ、三日月の形をしたあんぱんを作り、おじいさんの店で使われていたあんこを使うことで、伝統の味をつないでいくことを思いつきました。


「三日月あんぱん」は小ぶりながらもしっかりとした食感。1個129円(税込)
しかしさっそく問題が。なんと成形に使う三日月の型がどこにも売っていないのです。「星やハートの型はあるのに……」と濵さんは途方に暮れてしまいます。

その様子を見た妻の佳子さんは、大森で製造業の会社を経営しているお兄さんに相談しました。ほどなくしてお兄さんの力添えにより、取引先の京浜島にある工場が、三日月の金型製作を特注で請け負ってくれることになったのです。


(左)特注の金型。(右)濵さんの叔父であるベテラン和菓子職人が、あんこを練り上げる様子。現在はベーカリーの厨房で作業をしています。

「三日月あんぱん」は粒立ったあんこと、天然花酵母が持つ独特な香りが相まって、まるで高級和菓子のような味わいです。

「無添加素材しか用いませんが、翌日になっても硬くなりません。これは通常の6倍もの時間をかけて生地を仕込んでいるのが理由の1つ。フランスパンの伝統的な作り方をヒントにしました」と濵さん。

ところでこちらのお店、犬用のパンやクラッカーも販売しているようですが、その理由を濵さんにたずねてみました。
「この街に愛されることを1番に考えた結果、こうなったのです」


犬用のパンやクラッカーは砂糖・塩不使用。
お店をオープンする前に、濵さんは近辺を徹底調査。この辺りは平和の森公園に近いこともあり平日・休日問わず、犬を連れた人が多く通りますが、ペットとオーナーがともに休める場所がなかったのです。
そこで濵さんは「ワンちゃんもOK」をコンセプトに打ち出すことで、自分の店が「街の人が気持ち豊かに、心から安らげる場所」になるようにという願いを込めたのです。

濵さんはイギリスで8年間を過ごしRHBNC(現RHUL,ロンドン大学ロイヤル・ホロウェイカレッジ)を卒業後、紆余曲折あって30代になってからパン職人を志したという異色の経歴の持ち主。「ようやく自分の好きなことを始められたのですから、やるなら徹底的に。とにかく今、自分ができる『最高』にこだわる」がモットーだとか。

そのこだわりが生み出したのが、梅の品種の一つである座論梅(ざろんばい)の花酵母を用いた食パン「座論梅食パン(1斤356円(税込))」。こちらも「大田のお土産100選」に選ばれています。


食パンも多数の種類があり、写真は「水曜日に発売するいつもと違う小麦粉で作った食パン」というシリーズで、この日は製麺用の小麦粉を用いたものでした。「水曜日限定食パン」は1斤356円(税込)
「大田区の花が梅ということで考案しました。大田区はインスピレーションの宝庫。次は大田区の何を素材にしようかと考えるだけでワクワクするんです」

地元への愛にあふれたお店と「三日月あんぱん」。
パンのおいしさはもちろん、こちらのお店はドラマの撮影でも度々使われるほど素敵な雰囲気! ぜひ一度足を運んでみてくださいね。

大田のお土産100選で「三日月あんぱん」をチェック

「大田のお土産100選」
特設サイトの上手な使い方

特設サイトでは、大田のお土産100選に選ばれた全製品・商品(事業者)をご紹介しています。便利な検索機能もありますので、ぜひチェックしましょう。ここでは、検索方法をシチュエーション別にご紹介します!

大田のお土産100選 https://www.pio-ota.jp/miyage/



シチュエーション①
突然、お土産が必要になった!


そんな時は……「地図から探す」をクリック


MAP上にお土産の写真が表示されるので、気になるものをクリックしてみましょう。近くで買えるお土産がすぐ見つかります。

また、大田区を通る鉄道路線別にお土産スポットを表示させることもできるので、家や職場からアクセスのよい店を「今すぐ見つけたい!」という場合にも便利に使えます。


シチュエーション② 
あの人の好きなものから、ピンポイントで選びたい!


そんな時は…… 「カテゴリ・ニーズから探す」をクリック


「洋菓子」「和菓子」などジャンル別に検索することができます。
例えば、「キッチン用品」で検索してみると…



匠の技術を生かしたアイデア製品がヒットしました!

さらに予算や贈る相手別で絞り込み表示ができるので、いろいろ比べてみるのも◎。ちなみにジャンルや絞り込みは複数選択できますよ。


シチュエーション③ 
みんながどんなものを贈っているのか気になる……


そんな時は…… 「お土産選びに迷ったら」をクリック

贈る相手別に、オススメのお土産を紹介してくれます。例えば「職場・同僚編」を選ぶと、一人ずつ配れる小分けの袋入りお菓子が表示されます。

このページは贈り物選びのちょっとしたコツも紹介しているので、じっくり読めば、贈り物上手になれるかもしれません。


コラム
お店で手に取って見てみたい!


一部の製品・商品が次の2店舗にも置いてあります。ぜひ、ご利用ください。

Creadisce(クレアディスケ)


2020年7月にまち開き(先行開業)したHANEDA INNOVATION CITY(通称:HICity)の2階にある「Creadisce」は、ブックショップ・ダイニングなどが一体となった複合型コミュニティラウンジ。広々としたスペースは各種イベントでも使用可能で、新しい「知」の発信基地として注目されています。東京モノレール・京急空港線「天空橋駅」直結です。

大田区観光情報センター


京急蒲田駅改札口すぐにある「大田区観光情報センター」では、地元の人に愛されるおいしいお店や観光スポットなど、区内・周辺地域の観光案内を行っています。
「大田のお土産100選」の一部製品・商品も販売しています。

さて「大田のお土産100選」特集はいかがでしたか?
大田区らしさがぎゅっと詰まった「大田のお土産100選」。
日頃お世話になっている大切な人への贈り物にはもちろん、自分へのご褒美にもいかがでしょうか?
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