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【特集】食欲の秋にとんかつを ~激戦区・大田区で揚げたてとんかつを食す!~

「天高く、豚も肥ゆる? 秋」
食欲がますます増進する秋には、がっつりとしたとんかつがおすすめ。豚肉には筋肉や骨、血液などを作るたんぱく質や、疲労回復効果が期待できるビタミンB1が豊富に含まれます。大田区蒲田は、マニアの間でも知られるとんかつの激戦区。今回は数ある大田区のとんかつを出す店の中から、令和、平成、昭和にオープンした3つのお店をご紹介します。

※文中の価格はすべて税込です。
※掲載している情報は公開日時点のものであり、変更となる可能性があります。お出掛けの際は事前にご確認ください。

白いとんかつが秀逸! 令和生まれの本格派とんかつ店

とんかつ 大希(だいき)


京急蒲田駅とペデストリアンデッキでつながった商業ビル2階。抜群のロケーションにある大希は、令和3年に開店しました。とんかつというと、パリパリでキツネ色の衣を思い浮かべますが、ここのウリはなんといっても衣が白いヒレカツです。その秘密は、岩手県産SPF岩中豚(いわちゅうぶた)という、豚特有の病原体を持たない豚を使って低温調理をしているから。丁寧に筋を取り除いたヒレ肉に衣を付け、一頭から取れる量がごくわずかな腸間膜ラードでじっくりと揚げていきます。すると、白い衣とピンクの肉のコントラストがかわいらしいとんかつが出来上がります。肉も衣もやわらかくてジューシーなので、小さなお子さんから年配のお客さんまで楽しめそうです。羽田空港に近い土地柄から、スーツケースを持ったお客さんもちらほら。「日本に帰国して真っ先にここに飛び込んだ」と言う人もいるとか。やはりとんかつは日本のソウルフードといえそうです。

一番人気の上ヒレカツ定食は、日替わりの向付(むこうづけ)(この日は自家製サルシッチャ)、羽釜で炊いたごはんと味噌汁、小鉢、みぞれ汁がついて2,200円。店長さんいわく「まずは深層海塩ハマネで食べてほしい」とのこと。他にも自家製だししょうゆと和からし、自家製かつおだしのみぞれ汁、とんかつソース、レモン汁など食べ方はさまざま。ささみフライも人気です。


カウンターは11席。仕切りがあるので女性客も安心。テーブルは24席で個室もあり。

「いろいろな楽しみ方で自分の好みを見つけてください」と店長の増子大希(ひろき)さん。
とんかつ大希
住所
大田区蒲田4-10-14 あすとウィズ2階
電話
03-6715-8845
営業時間
昼11:00~15:00(L.O. 14:30)
夜17:00~21:15(L.O. 20:30)
定休日
月曜日

大森の名店から独立した、すご腕シェフが腕を振るう店

とんかつ鉄(くろがね)長原店


東急池上線長原駅から徒歩4分、長原商店街「ぱすてる長原」と中原街道の交わる辺りにこじんまりとたたずむシックなとんかつ専門店。大森にある有名店「とんかつ鉄(くろがね)」の長原店として6年前にオープンしました。1階はカウンター席4席、2階はテーブルが12席。地元の人や近隣の会社勤めの人を中心に、ランチタイムには行列ができる知る人ぞ知る名店です。使用している豚肉は千葉県で40年の歴史を持つ林SPF豚が中心。糖度の低いパン粉を使ってカラリと仕上げた口当たりの良さが特徴です。

昨今のとんかつフリークの間で常識となりつつある「塩で食すとんかつ」を楽しめるように、テーブルにはヒマラヤピンクソルト、わさび塩、紀州しそ梅塩、燻製(くんせい)塩、にんにく塩に加えてパキスタンブラックソルトが鎮座。パキスタンブラックソルトとは、ヒマラヤ山麓で取れた黒岩塩でほんのり硫黄の香りがする希少な塩です。もちろんオーソドックスなとんかつソースも完備。全種類踏破するには通い詰める必要がありそうです。人気のランチメニューは特上ロースかつ定食(2,100円)。ごはんと豚汁、お新香がセット。メンチカツ定食とともに人気の双璧です。お店で食べるよりリーズナブルなテイクアウトメニューが充実しているのもうれしいところ。見逃せません。


焦げ茶と白を基調にしたインテリアの2階席では、充実したお酒メニューで「とんかつ飲み」も可能。

「注文を受けてから揚げる上ロースカツ弁当も人気です」と話すオーナーシェフの日比勇希さん。
とんかつ鉄(くろがね)長原店
住所
大田区上池台1-21-2
電話
03-6425-7775
営業時間
昼11:00~14:00(L.O. 13:30)
夜17:00~21:00(L.O. 20:30)
定休日
月曜日(祝日の場合は翌火曜日)

創業65年。カツ丼フリークが愛する昭和生まれのおそば屋さん

そば処 上むら(かみむら)本店


東急池上線蓮沼駅から徒歩3分、多摩堤通り沿いにある創業65年の町のおそば屋さん。昭和レトロな店内は、座席数が35席ほど。店内のあちこちに手書きメニューが貼られているのも懐かしい感じです。こちらでは、「そば屋の丼物はおいしい」の定説通り、絶品のカツ丼が食べられるのがうれしいところ。しかも、カツ丼といえばロースを使う店が多い中、ここはヒレを使ったヒレカツ丼であるところもミソです。やわらかくてコクがあり、カロリーも低くてヘルシーなヒレ肉の魅力を最大限に生かした味わいは、さすが老舗の貫禄たっぷり。味の決め手となっているのは、良質の本節、かつお節、さば節をたっぷり使って取っただし。おそば屋さんの真髄発揮といえるでしょう。

ランチタイムには、毎朝地下の製麺所で打つおそばとセットで1,050円。実はこのランチメニュー、通常メニューと同じ大きさのカツ丼とそばがセットになっているからボリュームは満点。男性が好む男飯(おとこめし)として、ランチメニュー人気第一位というのも納得です。一方、女性の一番人気はカレー南蛮。過去に某テレビ番組で取り上げられたこともあって根強い人気を誇っています。

「地域の皆さんに支えられて65年、今後は地元にご恩返しをしていきたいですね」と語る店主ご夫妻。90年、100年と続いてほしいお店です。


先代であるお父さんが佃島の「そば処 上むら」からのれん分けした時にもらった木製看板。


「元気なうちはこの店でずっとそば屋を続けたい」と話す2代目店主の山本康弘さんと奥さまの千菊(ちあき)さん。
そば処 上むら(かみむら)本店
住所
大田区西蒲田7-12-1
電話
03-3731-3395
営業時間
11:00~20:30
定休日
日曜日・祝日・第1土曜日
食後の腹ごなしにはコミュニティサイクルでポタリング


スタイリッシュな真っ赤のボディがかっこ良い。
とんかつでお腹を満足させたら、運動がてら多摩川沿いをポタリング。最近は電動アシスト付き自転車を貸してくれるシェアサイクルがあるため気軽に出掛けられますし、少し遠出をしたり、ちょっとした坂を上ったりするのもラクラクです。お天気が良ければ多摩川サイクリングロードで羽田空港まで行ってみるのも楽しそう。
大田区では、区内130カ所のサイクルポート(駐輪場)で電動アシスト付き自転車が借りられるコミュニティサイクルを実施中。料金は30分165円(以後30分ごとに165円)の1回会員のほか、一日パス(1日1,650円〈23時59分まで〉)など料金体系もいろいろ。詳しくはHPをご覧ください。
https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/sumaimachinami/koutsu/cycle/community-cycle.html#cms60574


大田区のとんかつ特集、いかがでしたか。令和、平成、昭和の3世代とんかつ、楽しんでいただけたでしょうか。ここでご紹介した以外にも、大田区にはとんかつの有名店、老舗、ニューウェーブ店がたくさんあります。シェアサイクルを借りて食べ歩いてみるのもいいですね。ぜひ、あなただけの「おおた推し」スポットを見つけてみてください! 見つけたスポットは、ぜひSNSへ投稿を。その際は#uniqueotaをつけてくださいね!

大田区シティプロモーションサイトUniqueOtaでは、「他にはない、大田区ならではのユニークな場所と出会えるまち」を合言葉に、区内のさまざまな魅力を発信中です。

ぜひ、あなたの興味あるコンテンツを探してみてください。次回の特集もお楽しみに!
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