【ものづくりのまち大田】「第20回全日本学生室内飛行ロボットコンテスト」に行ってみた!

大田区は、全国でも有数のものづくりのまちとして知られており、ものづくりに関する様々なイベントや催しが行われています。

「全日本学生室内飛行ロボットコンテスト」は、一般社団法人日本航空宇宙学会が主催しており、ものづくりのまち大田区も、共催として運営に協力しています。

今大会も昨年に引き続き、学校法人片柳学園のご協力により、日本工学院アリーナを会場として実施しました。

入場無料でどなたでも観覧できるため、各チームの関係者だけでなく、小さなお子さん連れのご家族など、たくさんの方においでいただきました。

 (令和6922日(日)予選、23日(月・祝)決勝)

 

 どんなコンテストなのでしょうか?

飛行ロボットとは、無人航空機(ドローン)のことで、このコンテストは、将来のエンジニア、航空産業を担う人材を育成するのが目的です。

東北から九州まで日本全国から114もの学生チームがエントリーして、厳しい予選に勝ち抜いたチームが、決勝に挑みました。

 

日本工学院アリーナが会場。空と雲を描いた天井は、まるで屋外の大空のようで飛行ロボットにぴったり。

 

全国からこの日のために集まった学生の皆さん。準備に余念がありません。

 

有名企業も注目!航空に関わる多くの企業からも協賛があります。

 

出場チームは、高校、高専・専門学校、大学・大学院からエントリーすることができます。

参加できる機体は、自分で設計したものに限られ、細かく決まったルールに沿って製作することが求められます。

各チームこの日のために、デザインや性能などに工夫を凝らした機体を設計・製作し、操縦の練習も重ねてきました。

 

個性あふれる機体が出そろいました。写真は「ユニークデザイン部門」にエントリーした機体

どんな競技なのでしょうか?

競技部門は、「一般部門」「自動操縦部門」「マルチコプター部門」「ユニークデザイン部門」「ビギナー部門」の5つに分かれています。

「ビギナー部門」は、今回から新しくできたもので、ルールを簡略化して入門者にも参加しやすくしています。

 

チームにつき、操縦者1名と補助者4名、最大5名までがエントリーできます。

補助者は、機体が落下した際の回収や、機体トラブルが起こったときの修理、また広い会場内の要所で、操縦者に指示を出したりします。勝利のためには、チームワークも重要な鍵となっています。

 

機体トラブルがあったときの対応も重要。制限時間内に対処する必要があります。

 

競技部門によって、ミッションと得点が決まっており、その点数の合計によって順位が争われます。

決まったエリアに救援物資を投下する「救援物資運搬」、高所に設置された物資を回収する「高所物資回収」、その他、ポールの旋回や宙返りなど、難易度の異なる様々なミッションがあります。

制限時間内にどのミッションを選択し、点数を稼いでいくのか? 機体の性能や操縦だけでなく、ゲームに勝つための戦略も問われる戦いです!

 

難易度が高いミッションをクリアすると、観客からはどよめきや歓声、拍手が上がります。

小さなお子さんからも、「この機体はカッコいいね!」 「なかなか安定した動きだね!」といった声も聴こえてきました。

 

物資投下エリアに救援物資を投下。写真は、マルチコプターの機体。

 

高所に設置された物資を回収。 難易度の高いミッションが成功すると会場から大きな拍手が。

大田区長賞を授与!

各チームが創意・工夫を凝らして設計・製作した機体、練習を積み重ねた巧みな操縦術、その場の判断が求められる戦術など、見どころ満載の熱戦が繰り広げられ、あっという間の2日間でした。

閉会式では、「一般部門」の第1位となった東京農工大学「Anteriore(アンテリオーレ)」が、大田区長賞を獲得し、鈴木大田区長より表彰状と副賞が手渡されました。

 

今後ますます、飛行ロボットの利用が進み、私たちの生活にも身近なものになってくると思います。

参加した学生の皆さんが、このコンテストの経験を活かして、様々なものづくりの現場でご活躍されることを期待しております。

 

<写真> 大田区長賞授与の様子

最後に

大田区では、全国でも有数のものづくりのまちとして、ものづくりに関する様々なイベントや催しが行われています。機会がありましたら、ぜひご家族でお出かけください。

全日本学生室内飛行ロボットコンテスト

詳細は、HP「全日本学生室内飛行ロボットコンテスト」をご覧ください。

 

問い合わせ先

産業振興課(工業担当)

電話:03-5744-1376

FAX:03-6422-8233