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【特集】大田区で見つけた、からだ想いのごほうびおやつ グルテンフリースイーツ

暑さでちょっと食欲が落ちるこの季節。でも、ほっとできる甘さが恋しくなりますよね。
そんなときにぴったりなのが、最近、よく見かけるようになった「グルテンフリースイーツ」。

今回は、大田区内でグルテンフリースイーツを提供する3つのお店に注目し、それぞれの人気商品をご紹介します。

グルテンフリースイーツって何?

グルテンとは、小麦・大麦・ライ麦などに含まれるタンパク質の一種。グルテンを含む材料を使わずに作られるおやつは「グルテンフリースイーツ」と呼ばれ、小麦アレルギーの人などでも安心して楽しめることから人気を集めています。

T.SWEETS.LABO.(ティースイーツラボ)~和素材と発酵の力を活かした米粉スイーツ~



最初に訪れたのは、東急池上線長原駅から徒歩4分の「T.SWEETS.LABO.(ティースイーツラボ)」。

こちらでは、小麦粉や白砂糖、添加物を使わずに、自然な素材と製法にこだわったスイーツを提供しています。特に、国産米粉や糀甘酒、海塩など、日本の食材や発酵食品を取り入れていることが特長です。

オーナーの柘植孝之さんは、もともとホテルや海外での勤務経験を持つパティシエ。レストラン業界でデザート開発を手掛けてきましたが、ご自身が小麦アレルギーを発症したことをきっかけに、米粉スイーツの世界に踏み出しました。



ところが、初めて食べた米粉スイーツは「美味しくない」と感じたそう。自分でも試作をしてみましたが、やはり小麦粉のような美味しさは再現できません。

妥協を許さず、何度も試作を繰り返してたどり着いたのが、和食材などの素材の魅力を活かした独自のレシピ。「米粉でもここまでできる」という手応えと、新しいスイーツの可能性に確信を得られたそう。

そんな柘植さんの作る焼き菓子は、厳選された食材が織りなす風味が驚くほど豊か。ひと口食べて人気の理由に深く納得しました。

◆米粉のバターサンド



一番人気は、「米粉のバターサンド(税込540円)」。「おおたのお土産100選」にも選ばれているお菓子です。

プレーンの生地には、自家製のレーズンが使われています。この商品はもともと、農家から規格外のため売り物にならないぶどうを譲り受けたことから開発したもの。ぶどうをレーズンに加工し、たっぷりのバタークリームと一緒にサブレに挟みました。



生地には、うるち米を使った米粉に加えて、上新粉、玄米粉、アーモンドパウダーなどをブレンド。ざっくりとした食感と香ばしい風味が特徴です。

隠し味として、石川県輪島の海水からできた「わじまの海塩」が練り込まれていて、噛んだときに歯に触る塩の粒がアクセントに。



抹茶が練り込まれた生地のバターサンドは、小粒で風味豊かな黒豆「黒千石」をお店で丁寧に炊き上げ、抹茶味のサブレと合わせています。洋菓子の華やかさとともに、和菓子のような上品さを感じられる印象的な一品でした。



◆米と糀のロールケーキ



国産米粉で焼き上げた「米と糀のロールケーキ(税込1,900円)」。店頭販売の場合は、焼きたてをその日に巻き上げ、最も美味しい状態で提供するのがこだわりです。



スポンジは、驚くほどしっとりふわふわ。口どけのよいクリームは、糀甘酒と自家製の塩麴でほんのり甘じょっぱい仕上がりです。ボリュームがあるのに軽やかで、ペロリと食べてしまう美味しさでした!

◆ここだけのかき氷



夏季限定で提供される「かき氷(税込864円)」も見逃せません。いちご・抹茶あずき・マンゴー味に加え、日曜限定で、その日だけのスペシャルメニューも登場することがあるそうです。

特に人気のいちご味は、形が悪くて流通に乗らないいちごを春のうちに仕入れて冷凍保存し、果肉たっぷりのピューレとシロップに加工しています。



この果肉とシロップが、かき氷の器の底、途中、表面と3段階に分けてかけられていることが、最後のひと口まで美味しく味わえる秘密。果実の美味しさを丸ごと味わえるかき氷なんて、他ではあまり見かけませんよね!



トッピングの生クリームには、甘酒と塩糀が使われており、ほんのり塩気のあるクリーミーなくちどけが絶妙です。

こども向けにはハーフサイズ(税込432円)も用意されています。ここでしか味わえない贅沢なかき氷、ぜひ味わってみてください。


「羽田空港や大田市場がある大田区には、世界の食や人が集まるし自然もある。にぎわいも静けさもあって、暮らすにも働くにも心地いいまちですよね」とオーナーの柘植孝之さん
T.SWEETS.LABO.(ティースイーツラボ)
住所:東京都大田区上池台1-21-3 グラン北澤1F
営業時間:〈日曜日・祝日〉12:00〜18:00(売り切れ次第終了)〈土曜日〉米粉パンの販売日(スイーツは要予約)※そのほかの曜日は予約優先
定休日:水曜日

wagashi asobi(ワガシアソビ)~和菓子に遊び心とストーリーを添えて~



次に訪れたのは、上池台の「wagashi asobi(ワガシアソビ)」。和菓子職人の稲葉基大さんと浅野理生さんの二人組ユニットが運営する、少しユニークなお店です。

お店の原点は、老舗和菓子店に勤めていた職人4人が行っていた「wagashi asobi」という活動。お菓子作りのワークショップやアーティストとのコラボを重ねる中で、お二人が独立し、こちらのお店をオープンしました。

地元・長原では、それまで手土産を買うために、わざわざ都心まで足を運ぶことが多かったそう。そこで、「地域の人が自慢のできる手土産を作りたい」という想いから、一つひとつ丁寧に手作りの和菓子を生み出しています。

◆ドライフルーツの羊羹



代表作ともいえるのが、「パンに合う和菓子を」というリクエストから生まれた「ドライフルーツの羊羹(1棹/税込2,500円)」。「おおたのお土産100選」に選ばれているお菓子です。

ドライフルーツとくるみを黒砂糖の羊羹でつなぎ、ラム酒で香りづけして全体の味を調和させています。

ドライのいちじくやいちご、くるみがゴロッと入っているので、1cmほどにスライスして食べるのがおすすめ。器にのせたら見た目も華やかで、おもてなしにもぴったりです。



ひと口食べると、いちじくのプチプチとした食感と、いちごの甘酸っぱさが広がります。なめらかな羊羹には、ほんのりラム酒の香りが漂い、奥深い大人の味わいです。

甘すぎないのがまた美味しい! バゲットとクリームチーズと合わせて、ワインのお供にするのもおすすめですよ。



◆かならずや勝最中

店頭限定で販売されている、もうひとつの人気商品が、地域にちなんだ「かならずや勝最中(6個入り/税込2,000円)」。



実は、お店のある上池台は、幕末の英雄・勝海舟が晩年を過ごした洗足池にほど近いエリア。2019年9月に「勝海舟記念館」がオープンしたことをきっかけに、この最中が誕生しました。

「勝最中」というユニークな名前は、語呂合わせだけでなく、使われている素材にも、縁起のよい“験担ぎ”の意味が込められています。



「十回勝つ」という意味をかけて使われているのが、十勝(とかち)産の小豆。「天才」を連想させる甜菜(てんさい)糖、もち米には「大きく勝つ大将」という縁起を担いで、富山県産の「新大将もち米」が選ばれています。

受験シーズンには、応援のお菓子としても人気で、袋には「必勝」、そして「必笑」の文字が!



受験生のお守りになりそうな「勝最中」。無事に合格した後に、わざわざ報告に訪れてくれるお客様もいるのだそうです。


オーナーで和菓子職人の稲葉基大さんと浅野理生さん
wagashi asobi
住所:東京都大田区上池台1-16-2
営業時間:10:00~17:00
定休日:日曜不定休 ※来店の際は事前に問い合わせを

Belle Couleur(ベル・クルール)~とろける食感の「平和島チーズケーキ」を名物に~

最後に訪れたのは、平和島駅のすぐのカフェ「Belle Couleur(ベル・クルール)」。





テレビなどでも度々紹介される洋食メニューが評判のお店ですが、今回注目したいのは、「ちょっとだけ甘いものが食べたいとき」にぴったりなチーズケーキです。



オーナーシェフの加藤雅彦さんがチーズケーキ作りに本格的に取り組むようになったのは、病気療養で当時経営していた飲食店を休業し、北海道のチーズ工房を手伝ったことがきっかけでした。

やがて「地元・平和島で名物になるスイーツを作りたい」という想いが芽生え、Belle Couleurの開業と同時にチーズケーキの提供を開始。ちょうどバスクチーズケーキが流行していたころだったため、「小さめサイズで少量生産でも美味しいバスク風チーズケーキができないか」と試作を重ねたといいます。

そうして完成したのが、“とろけるような”食感と香ばしい焼き目を併せ持つ「平和島チーズケーキ(税込300円)」。湯煎でじっくりと火を通した後に高温のオーブンで焼き目をつけて仕上げています。



◆平和島チーズケーキ

ひと口食べると、まるでプリンのようにとろっとクリーミーな口あたり。表面の焼き目は、食感と香ばしい風味のアクセントになっています。

ひとくちごとに味が変化するのも魅力のひとつ。本場スペインでは、バルのおつまみとして親しまれているそうで、ワインとの相性も抜群です!

さらに驚きなのが、このチーズケーキは、お店の前にある自販機でも買えること。


プレーン、抹茶、チョコ、紫いも、ラムレーズンなどの味のバリエーションがあります
仕事帰りに「少しだけ甘いものが食べたい」と買っていく人も多いようで、実は夜の売り上げが一番多いのだとか!



「平和島チーズケーキ」という名前には、「地元発の誇れるスイーツを作りたい」という加藤さんの想いが込められています。今後は海外展開も視野に入れているそうなので、「平和島」の名が、世界に広がっていく日も近いかもしれませんね。


オーナーシェフの加藤雅彦さん
ベル・クルール(Belle Couleur)
住所:東京都大田区大森北6-27-15
営業時間(カフェ):〈ランチ〉11:30~15:30(L.O 15:00)※ディナー営業は予約のみ
定休日:不定休

大田区で楽しめるグルテンフリースイーツ、気になるお店は見つかりましたか?
作り手の想いが詰まったスイーツは、一口で心までほっと癒してくれます。オンラインで購入できるものもあるので、ぜひおうち時間のおともにどうぞ!

大田区内にはまだまだ注目のスポットがたくさんあります。あなただけの「おおた推し」スポットを見つけてみてください!見つけたスポットは、ぜひSNSへ投稿を。その際は#uniqueotaをつけてくださいね!

大田区シティプロモーションサイト「UniqueOta/ユニークおおた」では、「他にはない、大田区ならではのユニークな場所と出会えるまち」を合言葉に、区内のさまざまな魅力を発信中です。

ぜひ、あなたの興味あるコンテンツを探してみてください。次回の特集もお楽しみに!
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