京浜島は、大田区にある人工島であり、製造業や物流業を中心に約250もの事業所が立地しています。
羽田空港に離着陸する飛行機を間近に見ることのできることで有名な「つばさ公園」などもありますが、工業専用地域となっていますので、一般の方はあまり訪れることのない場所かもしれません。
そんな“工場”のイメージが強い京浜島ですが、日本のものづくり技術を国内外に発信するとともに、花や植物、アートの力で美しい島にしていこう!というプロジェクトが始まりました。
3年ほど前に移転をしてきた株式会社道道と、京浜島工業団地協同組合連合会の青年部の皆さんが中心となって取り組んでいます。
初年度である今回は、12の企業と団体が参加しました。
京浜島に花とアートが出現!
このプロジェクトの中心となっている株式会社道道は、イベントや展示会などでディスプレイ装花をおこなうフラワーアーティストの企業です。
工場などで眠っていた金属片や廃材と、植物を掛け合わせたアップサイクル作品をつくり始めたことがきっかけで、京浜島の皆さんと交流が始まりました。
当プロジェクトは、学生やクリエイターたちがチームを組んで、企業からでた廃材を花や植物を組み合わせ、京浜島内の企業・団体の敷地内にアートな庭を制作する試みです。
共創パートナーとして、長岡造形大学、慶応義塾大学院、東京都立産業技術高等専門学校などの教育機関をはじめ、企業・団体等からの協力を得て実施しています。
*イベントの内容はこちら↓
キックオフからプロジェクトが始動!
プロジェクトは、令和7年4月のキックオフから始まりました。
パネリストを招いたトークセッションなどを通じて、イベント参加者みんなで、イベントの趣旨や目的を共有。
6月のワークショップでは、協力してくれる企業の現場を視察し、企業からいただいた情報を基にアイデアを出し合い、どのような庭にするかを決めていきました。
企業にとっては、新しいアイデアに出会い、今後の社会活動やSDGsの取り組みのヒントになりますし、若者にとっては、実際の現場やリアルな課題に触れ、作品や企画づくりを実践できる貴重な場となります。
7~10月にかけて本格的な制作活動を行い、11月1日(土)にお披露目となりました。
企業の方からどんな廃材がでるか、要望は何かなどを聞き、お互いにアイデアを出し合います。必要に応じて、企業側から素材提供や、加工のお手伝いをしてもらいます。
花壇制作にあっては、植物の取り扱いなどのレクチャーを受けます。参加者も真剣な様子で聞き入ります。
お披露目会には、大田区長も来場!
11月1日(土)のお披露目会には、前日の雨もあがり、秋晴れの中、各企業の花壇やアート作品が出揃いました。
株式会社道道のオープンアトリエでは、廃材を使ったアート作品の展示だけでなく、キッチンカーやコーヒースタンドなどの提供もあり、多くの方でにぎわいました。
来場された方は、「専門学校で花のデザインを学んでいるので、来てみました!」といった
女性連れや、「大田区の「みらいづくり授業」でムソー工業さんのファンになったので来ました!」という小学生の男児など、思い思いに楽しんでいらっしゃいました。
今回の花壇制作は、これで終わりではなく、これから植物の成長とともに、どんどん変化していきます。時間や手間をかけて植物を育てていくことで、地域の皆さんの協力の輪がつながっていきます。
少しずつ参加企業を増やしていくことで、さらに地域のつながりが広がり、京浜島が花とアートであふれる素敵な場所になることをめざしていく、今後も楽しみなプロジェクトです。
当日は鈴木区長も来場し、これまでの経過や作品の説明を受け、それぞれの展示を楽しみました。
全日本空輸(株)から航空機廃棄部品をご提供いただきました。この部品を使用し、アップサイクルアート(照明器具)を5点制作展示しました。(写真右上)照明器具
京浜島で働く人の憩いの場になっている京浜島勤労者厚生会館にも、花壇ができました!
企業のエントランスに制作された花壇。季節によって花も変わっていきます。
可愛らしい箱庭には、よく見ると廃材のプリント基盤が!!
お問い合わせ
株式会社道道
東京都大田区京浜島2-13-11
メールアドレス:info@dodotokyo.com |
設立:2022年9月5日









