白洋舍がこの地に工場を建てたのは1932年(昭和7年)。現在の建物は1986年(昭和61年)に建てられた歴史のある拠点です。
こちらが5階建ての工場内部。たくさんの洗濯物に囲まれて、エリアごとにさまざまな作業を行っています。
◆ランドリー(水洗い)エリア
衣類が店舗から届くと、まずは仕分け作業が行われます。
店舗でつけられたタグをバーコードで読み取り、ほつれなどがないか、検品を行いながら、色や素材、汚れ具合を見極めて分けていくそう。
その後の洗浄・染み抜き・仕上げは、どの工程にあるのかシステム上ですぐにわかるように管理されていきます。
ワイシャツの仕分け作業。白物・色物・中間色(淡色)に分けて洗浄します
ワイシャツを洗うのは、この大きな洗濯機。約250枚のシャツを一度に洗いあげることができるそうです。
ワイシャツを白く洗いあげる技術は、白洋舍の自慢のひとつ。2回洗った後に、温度を変えながら3回すすぎます。汚れを落とすだけでなく再び付着させないことが、クリーニング後のパリッとした白さの秘密なのだとか!
その後、半乾きのまま、「身ごろ」と「袖」の2回に分けて機械を使ってプレスします。
機械仕上げの後に、さらに職人が手で整える「ローヤル」仕上げというメニューもあります。機械だとシワになりやすい細かい部分を約5分かけて仕上げます。
技術者は試験制度でランク分けされ、年3回の技術試験を実施しています。軽やかなアイロンがけの様子に思わず見入ってしまいました
こちらはズボンのプレスの様子。ズボンも機械でプレスした後に、人の手でアイロンをかけて仕上げていました。
◆ドライクリーニングのエリア
スーツやコート、セーターなどはドライクリーニングで洗います。溶剤は3種類を使い分け、汚れた溶剤は再精製して再利用しているそう。
セーターの染み抜きの様子を見せていただきました。シミ抜き剤をつけ、シミをブラシでたたいた後に超音波で汚れを浮かし、すすぎ洗いをしていきます。
食べこぼしのシミも、すっかりキレイに! シミをつけるとついつい慌ててしまいますが、おしぼりで拭いたり、水でぬらしたりすると生地を傷めることがあるので、そのままクリーニング店に出すのがベストとのことでした。
◆Ⅾ&B(無塵衣・無菌衣)クリーニングのエリア
白洋舍の多摩川工場には、食品や製薬・精密機器などの工場のユニフォームを扱う「無塵衣・無菌衣クリーニングシステム」を備えています。
こちらでは「クラス1000(1㎥あたりの空気中に0.5ミクロンの微粒子が1000個以下)」と呼ばれる基準のもと、厳格な管理をしながら作業が行われています。
複数回フィルターを通した特別な水を用いた洗濯で、不純物の混入を防止しています。乾燥後は、塵やほこりがわかないように空気が常に循環する部屋のなかで、真空にしてからパッキング。最終工程では125℃で20分、圧力をかけながら滅菌を行います。全国から集まる衣類を1日で約1800点処理しているそうです。
◆仕上げ・検品、そして店舗へ
こちらは仕上げの作業の様子。ビニールを自動でかける機械が動き、配送される店舗ごとに自動で仕分けられていました。
最終的な検品は人の目で行い、仕上げ不良がある場合には前の工程に戻されるのだとか。
思っていた以上に手作業の多いクリーニングの裏側。衣類がパリッとよみがえるような気持ちよさの裏には、こうしてたくさんの人の手が入っているのですね!
なお、「白洋舍 多摩川工場」は、団体であれば見学可能です。詳しくは公式ホームページをご覧ください。
白洋舍 多摩川工場
住所:大田区下丸子2-11-1
見学実施時期:11~2月の平日(祝祭日・年末年始等を除く)
見学可能人数:10~20名
受付期間:9月~1月