田園調布グリーンコミュニティは、「田グリ(デングリ)」の愛称で親しまれている地域スポーツとカルチャーのクラブです。田園調布地区(田園調布、田園調布南、雪谷大塚、雪谷、久が原)を中心に活動しています。
子どもからシニアまで、あらゆる世代の方が気軽に参加できるプログラムが揃っています。
「あの先生に習いたい」が実現する講師陣
黒崎あつみ業務執行理事
田園調布グリーンコミュニティ業務執行理事 黒崎あつみさんにお話を伺いました。
田グリは、「誰もが気軽に集え、身近なスポーツや文化活動を通じて新しい地域コミュニティを作りたい」という思いのもと、2011年に創設されました。
田グリの特徴としては、シニア会員の数が多いことと、指導員の質の高さがあげられます。例えば、現在ポールウォーキングの講師をお願いしている倉方先生は、大田区のフィットネス界では卓越した指導力で知られる存在です。その先生が指導する講座ということで、「倉方先生が教えてくれるなら田グリに行こう」と受講を決める方もたくさんいらっしゃいます。講師の質を高めることで参加者の満足度向上に努めています。
プログラムを企画する場合は、地域の実情に応じて考えることが重要となります。コロナ前までは「オール田グリ遠足」がありました。みなさんとバスで少しだけ遠出をし、ポールウォーキングやノルディックウォーキングを楽しみました。目的地の公園で田グリプログラムである太極拳を体験したり、温泉、食事、買い物をしたりするのですが、普段会わないような会員さん同士が出会って誘い合い、新たなプログラムを受講されるようになることもあり、非常に人気がありました。コロナ禍が落ち着いたらまたやりたいですね。
ポールを使うので上半身が伸びて姿勢が整う
朝10時、多摩川駅から徒歩1分の田園調布せせらぎ公園に、徐々に人が集まってきます。足元はウォーキングシューズ、手に2本のポールを携えた参加者の数は15人。談笑しながらプログラムのスタートを待ちます。
田園調布せせらぎ公園の芝生広場からスタート。入念にストレッチなどのウォーミングアップを行います。
講師の倉方先生がコーチとアシスタント2人と共に到着し、明るいあいさつとともにストレッチが始まりました。アキレス腱や肩甲骨周り、背筋などを入念にストレッチしたあとはポールの使い方や注意事項を復習してから、いよいよウォーキングに出発します。
左からアシスタントの近藤友希さん、講師の倉方てる美さん、アドバンスコーチの藤井弘子さん
先頭と最後尾に指導者がつき、交通の妨げにならないように一列になって歩きます
この日のコースは多摩川駅の高架沿いを田園調布駅に向かい、多摩川台公園を経て田園調布せせらぎ公園に戻る行程です。途中、宝来公園で水分補給とトイレ休憩。いくらかホッとした空気が漂います。
休憩時間中に倉方先生による脳トレクイズが出題され、参加者が頭をひねります。
先生曰く「たとえ答えがわからなくても、『あっ』とひらめくアハ体験が重要」とのこと。解答を聞いた参加者全員が「うんうん」と大きくうなずき合い、アハ体験を高めます。ただ歩くだけでなく、こういう時間も大切なのですね。
宝来公園で記念撮影。アハ体験のあとは表情も晴れやか
この後、多摩川沿いの多摩川台公園に出て、さらに歩きます。多摩川べりからはきれいな富士山を見ることができました。ここまで来たら、ゴールの田園調布せせらぎ公園はすぐそこです。約1時間半、8,000歩の行程にピリオドを打ちます。
メンバー全員が到着するのを待って、倉方先生の指導によるストレッチを行い、解散となりました。
多摩川台公園内をウォーキング。対岸のビルのすきまから富士山が顔をのぞかせていました
「倉方先生の指導が受けられるなら」と、田グリに決めました
参加者の青木君江さんにお話を伺いました。
コロナ禍でフィットネスクラブをやめて以来、何か身体を動かせるものはないかと考えているときに出会いました。
決め手となったのは講師が倉方先生だったこと。以前行っていたジムのインストラクターとして大田区では有名な方だったので即断しました。初回はお試しでポールを借りることもできるんですよ。
姿勢がよくなるし、外を歩くので気持ちもいい。最近は、お買い物の帰りも遠回りして歩く習慣が身につきました。先生の指導で肩甲骨に意識を向けるようになって姿勢もよくなったように感じています。これからも長く続けて身体を動かすようにしていきたいです。
青木君江さん
[田園調布グリーンコミュニティ活動種目・教室]
フットボールアカデミー
フットボールアカデミーforキッズ
キッズチアダンス
バドミントンプレイス
グラウンド・ゴルフ
太極拳・気功
体ケア・ピラティス
やさしいストレッチ&ヨガ
ポールウォーキング
アロハ体操・Jポップ体操
ビーチボール雪谷
ビーチボール久原
羊毛フェルト講習会
健康歌声サロン
このほか不定期イベントとして、ミニサッカー大会、秋の遠足等を開催しています。詳しくはHPをご覧ください。
http://den-green.com/index.htm
多摩川レディスカップソフトボール大会。田園調布グリーンコミュニティが主催しました
ストレッチ&やさしいヨガ。田園調布親睦会館で行われています
フットボールアカデミー。小学生対象クラスのほか、年中・年長向けのクラスforキッズもあります
グラウンド・ゴルフ。誰でも楽しめるように独自の「田グリルール」を導入。男性の参加者が多いのも特徴です
「NPO・区民活動フォーラム」3年ぶりに開催!
区内で活動するNPOや区民活動団体が一堂に集まり、地域活動の取り組みや楽しさをPRするお祭り「NPO・区民活動フォーラム」が3年ぶりに開催されます。今年のテーマは「五感で感じる大田パワー」。29のNPO、区民活動団体の活動の様子・内容がブース展示、体験コーナーで体感できるほか、物販やキッズコーナー、歌や南京玉すだれのお楽しみショーもあります。先に紹介したスマイルかまたもユニバーサルスポーツ体験で参加予定です! 見逃せませんね。会場の様子はオンラインでも配信予定です。
【日時】令和5年2月5日(日)10時~15時30分
【場所】消費者生活センター(大田区蒲田5-13-26-101)
*できる限り徒歩あるいは公共交通機関をご利用ください
【入場料】無料 一部実費がかかる企画もあります
https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/chiiki/katsudou/event/npokuminkatsudou_f/kaisai.html
総合型地域スポーツクラブ特集はいかがでしたか。基礎体力や運動能力・技術を高めたい子どもや大人たち、運動不足解消や健康維持に役立てたいシニア世代の方まで、身近な地域で幅広くスポーツを楽しめる環境です。ぜひ一歩踏み出して仲間に入り、新しい挑戦をしてみてはいかがでしょうか。
大田区には、全部で10の総合型地域スポーツクラブがあります。イベントや体験レッスンなどもたくさん開催していますので、少しでも興味を持ったらのぞいてみてください。
各クラブの活動内容・地域などの詳細については、HPで確認できますよ。
https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/manabu/sports/sportsdantai/sougougatatiikisupotukurabu.html
クラブの活動に参加して気持ちいい汗をかいたら、その体験をぜひSNSへ投稿してくださいね。その際は#uniqueotaをつけるのをお忘れなく。
大田区シティプロモーションサイト
UniqueOtaでは、「他にはない、大田区ならではのユニークな場所と出会えるまち」を合言葉に、さまざまな魅力を発信中です。
ぜひ、あなたの興味あるコンテンツを探してみてください。
次回の総合型地域スポーツクラブ特集(後編)もお楽しみに!