あなたは自分のアイデアを形にしたいと思ったことはありませんか? 職場で、趣味で、「こんなモノがあったら便利なのになあ」「あんなことが出来るアイテムがあったら楽しいのになあ」そんな、ふと思いついたアイデアを実現してくれる会社が大田区にはあるんです!
その名も【安久工機】。町工場の多い地域の横の繋がりを活かし、あなたの希望を叶える窓口となってくれるところです。同社で経営企画を担当する田中 宙(ひろし)さんは言います。
「企業さんでも個人の方でも、こんなアイデアを形にしたい、実現したいという要望にお応えします!」
まるで夢のようなサービスですが、ではなぜこういったビジネスを始めようと思ったのですか?
「私の祖父が会社を興した当初から『ないものを作る』をモットーとした業態でした。大田区には高度な技術を持った多様な専門製造業者があるのですが、私たちはそういった町工場ネットワークの強みを活かし、案件によってそれぞれの専門技術を使い分けることでお客様の希望を叶えます。安久工機は窓口とコンサルティング&製造マネージメントとして案件を受けるまとめ役。いわば町工場とユーザーさんを繋げる存在ですね。」
では、実際にどんな“モノ”を作っているのでしょう?
こちらはある盲学校の先生からの依頼で、視覚障害者でも絵が描けるペンができないかという要望から製作した『視覚障害者用筆記用具 触図筆ペン【ラピコ】』。インクにはミツロウを使っており、熱を加えて液状化したミツロウで描くとミツロウが硬化し、描いた線が凸型になるという製品です。 数年前に登場した3Dペンのイメージに近いですが、この形になるまでに実に10年もかかっているのだそうです。
「紆余曲折ありまして完成までに時間が掛かりましたね。社会貢献的な意義も大きかったので最終的には助成金も付いたのですが、当初はその先生の個人依頼として始まったプロジェクトなんです。最初のアイデアラフスケッチもまだ残っていますよ。」
と見せていただいたのがコチラ。
「これを元に設計図を起こして、地元企業の皆さんにも協力いただいて幾度となく試作も繰り返しました。当初ははんだゴテのようなイメージで進めていたのを覚えていますよ(笑)」
下の写真は歴代の試作品の数々。右端が一番最初の試作品で、左にむかって改良されていったものです。
つまりは企画設計から製作までを請け負うビジネスとなっているわけですが、お話を聞いていてもわかるように、実際には非常に苦労の多い事業であることがわかります。なぜそのような苦労をしてまで?
「ものづくりのまち大田区の独自性を担っている“町工場”を盛り上げたい、そのための活路の一端になれればという想いもありますが、やっぱりアイデアを形にした時の達成感、そしてお客様に喜んでいただけるのがなにより嬉しいんですよ。
最近ではクラウドファンディングで資金を集めたベンチャーのお客様なども増えていますし、地域に根ざした自由なものづくりができる気風が生まれつつあるのを感じますね。」
※写真右は宙さんのお父様である安久工機代表・田中 隆さん。職人歴35年のいわば“ものづくりのまち大田区”を体現する大ベテランなのです。
ちなみにそんなクリエイティブな社風を持つ同社だからこそ生まれたオリジナル商品もあります。こちらは工事現場などで使われるカラーコーンを折り畳み式にした「パタコーン」という商品。なんと警察の方々の「パトカーに積みにくい…」という要望から発想されたアイデアなのだそう。
高度な技術集団が集まっている大田区だからこそできる“あなたのアイデアを叶えてくれる町工場”。こんなモノ作れないかな、なんて考えている人はぜひ一度相談してみることをお勧めします!
「これまで品質が最重視される医療関係を主にやってきたので、クオリティには絶対の自信を持っていますし、アイデアを実現する力は大田区の町工場ならではだと自負しています。
アイデアをお持ちの方、起業したい方、個人の方、もちろん企業の方でもまずはご相談下さい。夢を叶えるお手伝いをさせていただきます!」