「大田区伝統工芸発展の会」では、会員の素晴らしい技術をより多くの人に知ってもらうために、積極的にイベントに参加しています。区主催のイベントはもちろん、自分たちでイベントを企画することもあります。今年9月、3年ぶりに開催された「大田区伝統工芸展」もそのひとつです。ゲストなども迎えながら、会員の工芸士がブースを構え、技術を披露したり、ワークショップで実際に来場者に体験してもらったりするイベントです。
2022年9月10日(土)、11日(日)、「第二回大田区伝統工芸展」が開催されました。2日間で900名を超えるお客様が来場し、大田区の宝である伝統工芸に親しみました。
「大田区伝統工芸発展の会」理事長 吉澤均さん
初日、生け花のパフォーマンスで幕開けし、大田区長の挨拶と「大田区伝統工芸発展の会」の吉澤均会長の開会宣言でスタートしました。
2019年に初めて開催されてから、3年ぶりの第2回目となった今回のテーマは、「おおたの手仕事に、ここで会える」です。来場者の皆様に伝統工芸の技を見て体験してもらおうと、伝統工芸士の方々も楽しみにしていたそうです。各ブースで匠の技を見るだけでなく、来場者が伝統工芸士と談笑している様子も多く見かけられ、とてもアットホームな雰囲気でした。
2日目のオープニングアクトは、八幡睦獅子連の皆様による獅子舞。とても楽しいステージでした。
多くの幅広い層のお客様で賑わっている会場
伝統工芸士たちがそれぞれのブースで技を披露するほか、ライブパフォーマンスもたくさん催されました。書道や講談、三味線演奏、演劇など多彩なゲストによるパフォーマンスと、大田区伝統工芸士の実演もありました。
「大田区伝統工芸発展の会」事務局長の小野恒夫さんによる氷彫刻。さまざまな道具を使って、氷の塊が美しい 白鳥の彫刻に仕上がりました。
第二回大田区伝統工芸展には、さまざまな匠の技が集結していました。日本古来の技から海外由来の伝統的なアートなど、とても幅広く親しみやすいものばかり。ひとつひとつのブースを見ていくと、興味が尽きません。そして、伝統工芸士のどなたも、話しかけると手を止めて応じてくれます。伝統工芸の職人さんに直接話しかけてもいいのかしら?と身構えていたのが恥ずかしくなるくらい、みなさんとってもフレンドリー。次回も絶対来よう!と思わせてくれる楽しいイベントでした。
お話を伺った、吉澤さんの和竿のブース。釣り好きな人にはたまりませんね。
お話を伺った、小野さんのカービングのブース。特に女性に人気で、多くの方が作品を購入されていました。
このイベントの最大の魅力は、実際に伝統工芸を体験できるワークショップがあること。伝統工芸士から直接手ほどきを受けることができて、初心者でも参加可能な内容というのが嬉しいところ。
ソープカービングのワークショップに参加。
小野恒夫先生のお手本。すーっとキレイに彫刻刀が花びらを生み出します。
ん、ん、ん?なかなかきれいに円を描いて彫り進めることができません。ソープを時々遠目に見てみることと、浅めに彫刻刀を入れるのがコツだとか。アドバイスのおかげで、なんとかそれらしいお花になりました。
伝統工芸は決して敷居の高いものではなく、誰でも楽しめる身近なものです。ぜひイベントや教室などで体験してみてください。「ユニークおおた」では、今後も大田区の伝統工芸について注目し続け、イベントの紹介やレポートについて発信していきます。
そして、伝統工芸に出会う機会があって、あなたの「おおた推し」が見つかりましたら、ぜひぜひSNSへ投稿を。その際は#uniqueotaをつけてくださいね!
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次回の特集もお楽しみに!