本と音楽の素敵な出逢い vol.3『ザ・家康クラシック』
あまり歴史の表舞台には現れてこない、音楽からみた江戸文化と同時代のドイツ・バロック期をつなげてみたら?
徳川家康(1542~1616)、筝曲の創始者 八橋検校(1614~1685)、西洋音楽の父 J・S・バッハ(1685~1750)。生没年で不思議とつながる三人の偉人たちをテーマにお届けする新感覚のコンサート。『家康』の大著もある大田区在住の直木賞作家・安部龍太郎氏を特別ゲストに迎え、“徳川家康”を語るクロストークを中心に、ドイツ・バロック期、江戸時代に作曲された作品からインスパイアされた作品などを、箏、チェロ、ピアノの三人の名手たちが美しく奏でます。
公演概要
- 日時/2025年7月23日(水)14:30開演(13:45開場)
- 会場/大田区民ホール・アプリコ 大ホール(大田区蒲田5-37-3)
- 出演/中島裕康(箏)、新倉 瞳(チェロ)、高橋多佳子(ピアノ)、安部龍太郎(作家)、浦久俊彦(ナビゲーター)
- 曲目/八橋検校:六段の調(箏)
J.S.バッハ:リュート組曲第4番より“ロンド風ガボット”(箏)
無伴奏チェロ組曲第1番より“プレリュード”(チェロ)
ゴルトベルク変奏曲より“アリア”(ピアノ) 他 - 料金(税込)/全席指定 一般 3,000円、中学生以下 1, 000円 ※小学生以上入場可、1階席のみ使用
公演の詳細、チケットの購入は下記URLをご覧ください。
https://www.ota-bunka.or.jp/event/list/detail?80687
中島裕康(箏)
後藤すみ子、樋口雅礼瑤、浜根由香の各氏に師事。東京藝術大学音楽学部卒業。令和5年度茨城県知事奨励賞、第38回茨城県新人演奏会新人賞、第20回賢順記念くるめ全国箏曲祭コンクール賢順賞、第28回くまもと全国邦楽コンクール最優秀賞・文部科学大臣賞受賞。「第4回箏リサイタル」を開催。同年、全国でリサイタルツアー開催。「生きた箏音楽の力」をテーマに音楽の真価を探求する。
新倉 瞳(チェロ)
8歳よりチェロを始める。桐朋学園大学音楽学部を首席卒業。バーゼル音楽院ソリストコース・教職課程の両修士課程を最高点で修了。これまでに毛利伯郎、堤剛、Thomas Demenga各氏に師事。在学中EMI Music Japanより「鳥の歌」をリリースしデビュー。受賞歴も多数、近年では第18回ホテルオークラ音楽賞、第19回(2020年度)齋藤秀雄メモリアル基金賞 チェロ部門受賞。現在カメラータ・チューリッヒのソロ首席チェリストとしてスイスを拠点にソリスト、室内楽奏者として幅広く活動。2021年には『11月の夜想曲~委嘱作品集』(世界初演/世界初録音)のCDをアールアンフィニ・レーベルよりリリース。使用楽器は、宗次コレクションよりMatteo Goffriller(1710年製)を貸与されている。「新倉瞳Official Members "瞳の小部屋"」
高橋多佳子(ピアノ)
桐朋学園大学卒業、国立ワルシャワ・ショパン音楽院研究科を最優秀で修了。第12回ショパン国際ピアノコンクール第5位入賞。ポルト国際コンクール第2位及び現代音楽最優秀演奏賞、ラジヴィーウ国際コンクール第1位、第22回日本ショパン協会賞等、内外で輝かしい受賞歴を重ねる。24タイトルのCDをリリース。リサイタルやオーケストラとの共演、各国の著名音楽祭への出演、コンクールの審査員に招聘されるなど国際的なキャリアも築いている。
安部龍太郎(作家)
1955年6月 福岡県八女市(旧・黒木町)生まれ 久留米工業高等専門学校 機械工学科卒。東京都大田区役所に就職、後に図書館司書を務める。その間に数々の新人賞に応募し「師直の恋」で佳作となる。1990年に発表した「血の日本史」でデビュー。この作品で注目を集め「隆慶一郎が最後に会いたがった男」という伝説がうまれた。2013年「等伯」で第148回直木賞受賞。他作品に「関ヶ原連判状」、「信長燃ゆ」、「家康1~8」など多数。
浦久俊彦(構成・ナビゲーター)
文筆家、文化芸術プロデューサー。一般財団法人欧州日本藝術財団代表理事、代官山未来音楽塾塾頭、愛知県教育委員会教育アドバイザー。2021年3月、サラマンカホール音楽監督として企画した『ぎふ未来音楽展2020』が、サントリー芸術財団第20回佐治敬三賞を受賞した。著書に『138億年の音楽史』(講談社)、『フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか』、『悪魔と呼ばれたヴァイオリニスト』、『ベートーヴェンと日本人』(以上、新潮社)、『オーケストラに未来はあるか(指揮者・山田和樹との共著)』(アルテスパブリッシング)など。最新刊は『リベラルアーツ~「遊び」を極めて賢者になる』(集英社インターナショナル)。