銭湯について、こどもたちの率直な質問…
「お湯の温度はなぜ40~41℃なのですか?」
「1日のスケジュールはどのようになっていますか?」
「集客の工夫はどんなところですか?」
(私、小学生の頃、こんな事思いつきもしませんでした。)
募集後すぐに定員数が埋まってしまう人気講座と聞き、お邪魔してまいりました。
この日は三連休中日なうえ、急なゲリラ豪雨に見舞われたにも関わらず、
応募者全員出席の大盛況。
ジュニアたちの熱い銭湯愛を間近に身近に感じた講座となりました。
第14回を迎える「大田区銭湯ジュニアマイスター養成講座」。
今年は8月10日(日)に開催されました。
講師に(社)日本銭湯文化協会公認の銭湯ガイドマイスターをお迎えし、
銭湯のいろはを小学生と保護者が一緒に学びます。
今回のテーマは「昭和の銭湯、宮造りとペンキ絵と…」。
場所は太平湯(南六郷1-5-17)さんです。
銭湯に入るときのルールやマナーに始まり、お風呂の種類や設備・道具の紹介、
どのように準備をして、気持ちよい環境を整えて提供するか、歴史の深さと、近年の努力と、
お話を聞けば聞くほど興味深く、究極の接客業であり、エンタメであると感じました。
浴場で見る富士山の絵などは絵師が1日で描き終えるそうです。
富士山の絵が多いように感じますが、こどもたちを喜ばせるためだったそう。
大正時代に始まったとの事です。
今では世界中の人に愛されている富士山です。先見の目キラリ。
ガラスの壁面には、「休日に描いています」というご主人の作品も何点か。

8月28日(木)平和祈念花火のお知らせも!

すでにこれは職人技!
「季節ごとに描き替えていますよ」とさらりとおっしゃっていました。

絵を描いて日々釜仕事もこなす、マルチな太平湯のご主人です!
太平湯さんでは実際に薪(まき)をくべているところも見学させてくださり、
その熱さ暑さにこどもたちも大絶叫!

いろいろな種類の廃材が山積みに!
「廃材を使っているので、燃やした後は、“炭”“灰”“釘などの金属”に仕分けして掃除をしています。
ここに時間がかかります」…とこれまたさらりと解説。身が引き締まる思いでした。

講座当日、参加者に配られた太平湯オリジナルタオル

開くとこんな感じです。かわいい!詳細は太平湯公式SNSをチェック!!
たくさん学んだあとは、湯船につかって癒されて、
男児「ドライヤー20円だって!」
母「短いからすぐ乾くよ!」
女児「今、着替えているところ。お父さんは?」
父「飲み物飲んで待っているよ!」
それぞれの脱衣所で天井越しに交わされるトークに爆笑しながら、
お母さんたちと他愛もない会話を楽しみ、余韻に浸りながら帰路に着きました。
こどもたちに大田区の誇りや財産が受け継がれていく瞬間に立ち会えて、とても幸せな気分。
大人もこどもも多くのことを学び、癒され、心に残った夏の一日となりました。
講座にご尽力くださった皆さま、貴重な時間を本当にありがとうございました。

手前:お釜ドライヤー(3分20円) 奥:マッサージ機(3分10円) ☆現役稼働中!
冒頭の質問は、ぜひご近所の銭湯に浸かりに行っていただいて、
それぞれのお店の個性を感じながら、答えを見つけてみてくださいね。
私もいろいろな銭湯へ、出かけていきたいと思います。
第14回大田区銭湯ジュニアマイスター養成講座動画
第14回大田区銭湯ジュニアマイスター養成講座会場
太平湯
住所:南六郷1-5-17 電話:3738-1665
営業時間:15:30-21:30 定休日:水曜日
問い合わせ先
産業振興課
電話:5744-1373 FAX:6424-8233
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