令和7年6月17日(火)実施
「マッチングセッションOTA」は、大田工業連合会青年部連絡協議会(大田工連青年部)と都立六郷工科高等学校と共同で開催している、ものづくり企業と高校生とをつなぐ交流イベントです。(共催:大田区、大田区産業振興協会)
第4回目となる今回は、6月17日(火)に大田区産業プラザのコンベンションホールで実施され、六郷工科高校の1年から3年までの生徒とその親御さん、合わせて約300名が参加しました。
企業側は、大田工連青年部の企業をはじめとした26社がラインナップ。
それぞれの企業が自社の魅力を伝えるために、工夫を凝らしたブースで生徒たちを出迎えました。
展示会形式で各企業がブースを設け、自社のPRを行います。
●いよいよセッション開始!
六郷工科高校の釼持校長先生と、大田工連青年部の奥山委員長よりご挨拶があり、10時からいよいよ企業と生徒のセッションが開始。
ものづくり企業が各ブースで自社の説明をし、生徒からの質問を受ける形でお互いの交流を図ります。
生徒にとっては、企業の生の声を直接聞き、地元大田区の中小企業の良さや、ものづくりの楽しさを感じ取ってもらう「学びの場」となります。
企業側も、生徒たちから様々な質問や就職への意識などを聞くことで、自社の若者採用に役立てることができる貴重な機会となります。
さらに、このイベントを通じ、生徒の工場見学やインターンシップの受け入れなど、採用活動にもつながっていきます。
地元の教育機関と産業界がこのような交流を図ることは珍しく、六郷工科高校では、本イベントを教育カリキュラムの一環として位置付けています。
六郷工科高校 釼持校長先生のご挨拶
・楽しんで参加できる工夫もいろいろ!
午前は、1年生の皆さんが、企業紹介のプログラムを手に、目当ての企業に向かいます。
プログラムの表紙デザインには、六郷工科高校の生徒さんが描いたイラストが採用されました。
裏面は、「御朱印帳」ならぬ「御社印帳」が!
説明を聞いた会社にスタンプを押してもらうので、ついつい達成意欲が喚起されます。
中には、10社以上の説明を聞いた生徒もおり、ゲーム感覚で楽しく取り組んでいました。
イベント最後には、各自のスマートフォンでアンケートを回答。
生徒の意見は、企業側、学校側それぞれにフィードバックされ、今後の参考となります。
左)プログラムの表紙。製造業をイメージした力作!
右)話を聞いた企業からスタンプを押してもらう「御社印」
・企業担当者と気軽に触れ合うことができる貴重な機会!
午後は、2年生・3年生が参加。
1年生は高校に入学してまだ3か月ほどですが、2年生・3年生は、就職先に対する意識が高いのか、セッションにもより熱気を感じます。
生徒の皆さんは、自主的に各ブースを回り、真剣に企業の話を聞き入り、熱心にメモをとる姿も。パンフレットを手に取ったり、製品サンプルを試したり、興味のままにいろいろな質問も飛び出します。
企業側も、「ものづくりROOKIES~若手ものづくり人材のリアルな日常~」(当サイトの連載記事)に登場した社員が説明を担当するなど、若手も大活躍です。
生徒からは、「社長の熱意が伝わった!」「製品がすごいと思った!」などの感想が聞かれました。
中には、「友達のお母さんが企業ブースにいてびっくりした!」といった地元ならではの声もあり、にぎやかなイベントとなりました。
目当ての企業ブースに大勢の生徒が集合。熱心にメモを取る様子も。
企業担当者と和やかなコミュニケーション。生徒も企業担当者と気軽に話すことができます。
企業側は、モニターによる説明や動画放映、製品サンプルや実験機など様々なツールで説明をします。
中には、入社後のキャリアアッププランを説明する企業も。生徒も熱心に聞き入ります。
・今回の成果は?
大田工連青年部の奥山委員長から、本年度の成果についてお話をお聞きしました。
<奥山委員長>
今年で4回目となりますが、これまでで一番多い26社の企業に参加していただきました。大田工連青年部以外の企業にも参加してもらい、参加企業の幅が広がりました。
また、今回はトライアルとして、生徒の親御さんであるPTA役員の方にもご参加頂きました。
私たちの世代とは違い、現在は親御さんと生徒さんの距離が近いので、就職先の選定にも影響を及ぼします。
私だったら「親は来ないでくれ!」と言うところですが、現在の生徒さんたちは気にしないみたいですね(笑)
親御さんの参加についても、今後検討していきたいと考えています。
全体の運営でも、生徒が滞留しないように、空いている企業ブースにスタッフが誘導するなど、きめ細かな対応をしました。そのおかげもあって、各ブースには生徒さんが途切れず、ずっとしゃべりっぱなしで、私も疲れました(笑)
これまでは六郷工科高校のみの参加でしたが、今後は他の高校にも広げていくなど、さらにパワーアップして実施していきたいと思います。
右) 大田工連青年部 奥山委員長(日新電気株式会社)
左) 同 正木広報部長 (株式会社マックス)
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