勝海舟記念館、開館6年目にして初!休館日に開催されたイベントは
小学5年生以上と保護者を対象にした、夏休み特別企画となりました。
勝海舟の生涯や功績、力強く生き抜いた時代を、3人の学芸員さんがスペシャル解説。
イラストも交え、とても分かりやすく語ってくださいました。
たっぷりじっくりと解説を聞いたあとは…
特別企画「昔の手紙(古文書)に触れてみよう!」のはじまりはじまり~。
普段触ることのできない古文書を手に取って見ることができるというのです。
これはとっても貴重な体験。
「指輪やネックレスなどの貴金属は外し、手を洗い(ウエットティッシュで拭き)、
丁寧に扱ってくださいね」と、
古文書の扱い方・向き合い方のルールを学芸員さんに教えていただき…いざ!
こどもたち…どんどん古文書を開いていきます。
わからないことが多くても、辞典を片手に読み解こうともしていました。
およそ100年前のくずし字に想いを馳せ、一文字一文字向き合う姿も。
今回は勝海舟とは直接関係しない古文書でしたが、
それでもこの世に1点しか存在しない貴重な品々。
文字自体も、書き方も、紙にも個性がにじみ出ていて、大変興味深かったです。
私もカメラを置いて、触りたかった…
予定より長めの古文書解読を終え、気分はすっかり学芸員!?
そのまま記念館の展示物を自分たちのペースで閲覧していきます。
クロスワードの課題も出され、こどもたちの目は真剣そのもの。
参加者8組皆さん全員、勝海舟記念館ボールペンをゲットしていました。
途中退席して、お手洗いや水分補給もしてくださいね…との事でしたので
遠慮なくお手洗いを済ませたところ、目の前にクセ強めなロッカー出現。
記念館には何度もお邪魔していましたが、私、全然気づいていませんでした。
やっぱりここが人気なのかな…とパシャリと一枚
…結果、勝海舟捺印ロッカーはいくつもありました。
そうでした。海舟さん、たくさんの要職に就かれたお方。
たくさんのはんこの展示もあったはず!と二階の展示を見学し、
数まで数え、写真を撮るのをすっかり忘れてしまいました。
もちろん数えた数も忘れました。
皆さんもぜひ、ロッカーはもちろん、海舟さんのはんこも探してみてくださいね。
質疑応答コーナーでは、
「洗足池のどのあたりまでが勝海舟の敷地だったのですか?」
「無血開城がなかったらどうなっていましたか?」
「演じて欲しい俳優さんはどなたですか?」など、さまざまな質問が飛び出しました。
一番興味深かったのは「学芸員さんは勝海舟のどんなところが好きですか?」でした。
一つの信念と、多くの手段で物事に立ち向かっていき、
幕府という大きな組織の中で自分の意見が阻まれても決して挫けず、
役職を降ろされても常にアンテナを張って、情報集めて人脈を作って、
いろいろな方法で困難を乗り越えていく姿。
とても、こども想いの一面も。
留守宅に何通も送った手紙には、多くの事を見聞きして、
吸収して欲しいという気持ちが強く込められ、非常に愛情深い人。
遠い時代の人物のように思われますが、
平成の終わりの頃まで、勝海舟と同時代を生きた人々が存命し、
私たちがどこか地続きの時代を生きているような、身近さや親しみが持てる方。
…との事でした。止まらぬ海舟愛に胸がいっぱいになりました。
勝海舟記念館には未公開のものも多く、この先も解読や研究が進められていくとのこと。
まだまだ進化し、楽しませてくれるこれからの展示物にも注目です。
動画での様子はコチラ
問い合わせ先
勝海舟記念館
電話:6425-7608
FAX:6425-7610
ホームページはコチラ