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馬込文士村のはじまり
大正末期から昭和初期にかけて、多くの文士が大田区の馬込や山王の一帯に移り住み、後年、「馬込文士村」と呼ばれるようになりました。
代表的な作家として、尾﨑士郎、宇野千代、川端康成、室生犀星、萩原朔太郎、三好達治、榊山潤、吉田甲子太郎、村岡花子、山本周五郎などがおり、画家では、小林古径、川端龍子、川瀬芭水、また彫刻家の佐藤朝山などがあげられます。
作品に描かれた馬込
馬込に住んだ文士たちは、作品の中に馬込の風景を描写しています。
広津和郎の『昭和初年のインテリ作家』、北原白秋の『きょろろ鶯』をはじめ、多くの作品の中に、馬込の風景が登場しています。
また、馬込を舞台にした作品も生まれています。
尾﨑士郎の『空想部落』、榊山潤『馬込文士村』などは、文士が住んでいた馬込時代の生活を生き生きと描き出しています。
画家も、馬込の田園風景を好んで描きましたが、その好例として、川瀬巴水の代表作「馬込の月」(昭和5年作)をあげることができます。
現在の文士村
現在、文士や画家が過ごした住居やアトリエなどは、一般の住宅となり、作品の中に登場する田園風景もほとんど姿を消しています。
かつて文士が住んでいた家の近くには文士を紹介する案内板を設置しています。
文士らの旧邸跡を示す案内版や記念館を辿り、文士の生活に思いを馳せて歩いてください。
アクセス
都営浅草線西馬込駅、JR京浜東北線大森駅周辺
郷土博物館
大田区の資料や文化財を展示している博物館。
考古、歴史、民俗資料などさまざまな分野の展示が見られます。
馬込文士村の資料も多数揃っており、作家活動などを学ぶことができます。
アクセス
都営浅草線西馬込駅徒歩約8分、JR京浜東北線大森駅山王口から東急バス「荏原町駅入口」行きで「万福寺前」バス停徒歩約2分
休館日
月曜日(祝日は開館)、年末年始、展示替えなどの臨時休館日
熊谷恒子記念館
美智子皇后陛下にご進講されたことでも知られる現代女流かな書道家・熊谷恒子の旧居を改修し、作品を展示。
作品約170点や、書道関係の書籍を所蔵しています。
アクセス
都営浅草線西馬込駅徒歩約10分、JR京浜東北線大森駅山王口から東急バス「荏原町駅入口」行きで「万福寺前」バス停徒歩約5分
開館時間
午前9時から午後4時(入館は午後4時まで)
休館日
月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、展示替えなどの臨時休館日
入館料
大人(16歳以上)100円、小人(6歳以上)50円。65歳以上と5歳以下は無料。
尾﨑士郎記念館
馬込文士村の中心的人物で、生涯の大部分を大田区で過ごした尾﨑士郎の、最晩年に建てられた旧居の書庫、客間、書斎を再現しています。
アクセス
JR京浜東北線大森駅徒歩約10分、JR京浜東北線大森駅または都営浅草線馬込駅から東急バス「山王二丁目」バス停徒歩約3分
電話
03-3772-0680(大田区立龍子記念館)
建物内にはお入りいただけません。庭側から展示を御覧いただけます。庭にはベンチとトイレがあります。
山王草堂記念館
日本最初の総合雑誌「国民之友」の創刊者として知られる徳富蘇峰の旧居が一部保存され、手書き原稿など貴重な資料が見られます。
また、記念館がある蘇峰公園では美しい紅葉も楽しめます。
アクセス
JR京浜東北線大森駅徒歩約15分、JR京浜東北線大森駅西口または都営浅草線馬込駅から東急バス「馬込銀座」バス停徒歩約5分
開館時間
午前9時から午後4時30分(入館は午後4時まで)
龍子記念館
豪放な筆致と表現方法で、日本画に新風を吹き込んだ画家・川端龍子の作品や画材などを展示した、芸術性豊かな記念館です。
アクセス
JR京浜東北線大森駅山王口から東急バス「荏原町駅入口」行きで「臼田坂下」バス停徒歩約2分、都営浅草線西馬込駅徒歩15分
開館時間
午前9時から午後4時30分(入館は午後4時まで)
休館日
月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、展示替えなどの臨時休館日
入館料
大人(16歳以上)200円、小人(6歳以上)100円、65歳以上と5歳以下は無料
(団体20名以上 大人160円、小人80円。特別展はその都度定める)