レトロ感満載で入るのが楽しみな外観 ※フィルム
梅屋敷駅から東邦大学大森病院へ方面に延びる「ぷらもーる梅屋敷商店街」。その活気ある通りを進むと「珈琲 琵琶湖」があります。豊富なフードメニューで、特にお昼時は混雑必至の人気店です。
店内を彩る花は、オーナーの奥さまの故郷・千葉県の館山市の花農家から取り寄せています
やわらかなランプの明かりに照らされた調度品からは、年輪を重ねてきた物だけがもつ趣を感じます。どれもピカピカに磨き上げられ、丁寧に守られてきたことが分かります。お店を切り盛りするのは2代目の吉岡ご夫妻。
トマトソースがしっかり絡んだ昔ながらのナポリタン(770円)ミニサラダ付き ※フィルム
お店の看板メニューでもある「昔ながらのナポリタン」は、2,000食のナポリタンを食べ歩いたという著名なナポリタンマニアの方が絶賛して以来、全国からお客さまが殺到。羽田空港を降りて直行するファンもいるほど。
梅屋敷の由来は、江戸時代に数百本もの梅の木のある休み茶屋があったことから
店名の由来は、創業者である先代(マスターのお父さま)が、滋賀県の「琵琶湖」という漬物店で修行し、のれん分けが許されたことから。漬物の他、乾物などを扱う食糧品店として開業しました。その頃の梅屋敷は戦後の焼け野原が広がり、省線(国鉄、現在のJRのこと)の線路までが見通せたそうです。
初春には、大田区立聖蹟蒲田梅屋敷公園で梅が咲き誇ります ※フィルム
日本の復興とともに発展する梅屋敷でお店も時を刻んできました。やがて、スーパーマーケットの台頭を予測し「食糧品店では勝ち目がない」と潮目を読んだ先代が、銀座ではやっていた純喫茶に店替えをし今に至ります。
パリッとした薄焼き生地でペロリと食べられるミックスピザ(950円)
開業時から変わらぬメニューもあれば、野菜を摂りたいなどお客さまのご要望を聞いて生まれた新メニューや、季節ごとに苺や梅のシーズンメニューも追加され、毎日通っても食べきれないほどのフードメニューも琵琶湖が愛される理由。
鮮やかな色が「映え」で人気のブルーハワイフロート(600円) 。アイスコーヒー(420円) ※フィルム
ドリンクメニューも豊富。ネルドリップで濃いめに入れるアイスコーヒーは、創業当時から変わらぬ味。コーヒーに負けない濃厚なミルクを入れて楽しみましょう。
窓際の席からは、商店街の活気が感じられます
ずっとこの地を見守ってきたマスター夫妻の願いは「ずっと変わらない商店街であってほしい」ということ。珈琲 琵琶湖のルーツ、滋賀といえば“三方よし”で知られる近江商人の町。そのお客さまファーストの精神が今も 息づく名店です。
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